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サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものがある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。
10位:セレッソ大阪(196)
2024リーグ戦成績:10位(J1)
2024シーズンホームグロウン人数:8人(11位タイ)
2024リーグ戦ホームゲーム平均入場者数:17,903人(12位)
2023年度営業収益:約48億6800万円(10位)
2024シーズンのセレッソ大阪は、クラブ創設30周年を迎え、J1リーグ優勝という高い目標を掲げてスタートした。シーズン序盤には首位に立つ時期もあったが、最終的には昨シーズンから順位を1つ下げて10位でフィニッシュ。全項目が10位前後と、均整の取れた数値となっている。
1試合平均観客数は昨シーズンの17,074人からわずかに増加し、17,903人でリーグ12位となった。ヨドコウ桜スタジアムの収容人数は24,481人と比較的小規模ながらも満員率が高く、既に高い水準にあるため、観客動員を急激に増加させるのは難しい状況だ。
営業収益は前年度から約6億5200万円増加し、10位にランクイン。特にスポンサー収入はJリーグ全体で5位となる27億4100万円を記録し、前年度の22億8400万円から大幅に増加した。
一方で、トップチーム人件費は20億1000万円でリーグ全体の13位にとどまり、優勝を目指すチームの戦力としてはやや不足していた感がある。
ホームグロウン選手は8人で、ベテランの香川真司や山下達也、若手の西尾隆矢や北野颯太らが在籍している。
セレッソ大阪は2021年から指揮を執っていた小菊昭雄監督が退任し、アーサー・パパス監督の就任が発表された。新体制の下、どのようなチームづくりを行うのか注目が集まる。