55位:奈良クラブ
【写真:Getty Images】
本拠地:ロートフィールド奈良
収容可能人数:5,369人
平均入場者数:1,879人
FC大阪と並び、現在のJリーグで最も参加歴が浅い奈良クラブ。2023年からJ3を戦う同クラブは、参戦初年度にいきなりリーグ5位の好成績を残したが、今季は終始苦労が続くシーズンだった。
一桁順位に浮上することは一度もなく、第26節のFC今治戦で0-6の大敗を喫すると、JFL時代からチームを牽引してきたフリアン・マリン・バサロ監督を解任。さらに第32節のFC大阪戦に敗れると、一時はJ3・JFL入れ替え戦を戦う19位まで沈んだ。最終的に奈良は最終順位を17位で終え、J3残留を決めたが、昨季の躍進を考えると悔いが残る結果である。
しかし観客動員には勢いがあり、今季は昨季よりもスタジアムへの平均入場者数が多い。1,879人という数字はメガクラブに比べると少なく見えるが、昨シーズン(1,781人)から平均値を100近く伸ばしたことは前向きに捉えて良いはずだ。
それだけに成績面での挽回が期待される。シーズン途中から指揮を執った中田一三監督の采配もあり、第29節以降の奈良は12試合で2勝8分け2敗と、それまでの5勝10分け11敗から改善が見られた。来季も同氏の続投は決まっており、今後はいかにして勝ち星をあげてゆくかに焦点があてられる。
良い成績を維持できれば、さらに客足も伸びるはずだ。