59位:いわてグルージャ盛岡
【写真:Getty Images】
本拠地:いわぎんスタジアム
収容可能人数:5,046人※芝生席含む
平均入場者数:1,362人
2014シーズンからJリーグを舞台に戦っていたいわてグルージャ盛岡は、11月17日にJFL降格が決定した。2022シーズンにはJ2でも奮闘を見せたが、来季からは再びJ昇格を目指す。
2019シーズンにJ3で最下位を叩いてから、成績に波はあったものの、今季ほど苦戦した年はなかった。J2の壁に躍進を阻まれた翌2023シーズンも、勝ち点「54」を得てJ3・10位に踏みとどまった。
今季は清水エスパルスとの契約が満了したGK大久保択生、V・ファーレンのDF高橋峻希らベテラン選手を獲得し、J3優勝とJ2返り咲きを狙ったが、結果は振るわなかった。
開幕5試合で勝ち星をあげられず、第11節には福島ユナイテッドFCを相手に0-9の大敗を喫した。第14節からは1度も最下位を脱することなくシーズンを終えている。
観客動員でも苦しい状況にあり、第3節ガイナーレ鳥取戦で記録した2,575人が最大値だ。スタジアムの収容可能人数がそもそも5,046人とサイズ感が大きくないことも影響しているが、それでも最大集客でようやく半分というのはやや寂しい。
なお、動員2,000人を超えたのはガイナーレ戦を除くと第26節のカマタマーレ讃岐戦(2,087人)、最終節の福島戦(2,151人)のみだ。今シーズンからJリーグはJFLからの入会要件のひとつに「ホーム戦の平均観客動員数2,000人以上」を定めたが、それも来季以降の盛岡の悩みの種となるかもしれない。
また、11月25日に盛岡は、秋田豊代表取締役社長兼オーナーとNOVAホールディングス株式会社との株式譲渡契約を締結し、同社が保有するいわてアスリートクラブの株式は全体の51.4%となったことを発表した。それに伴い、秋田氏の退任を含む人事の変更も行われた。
ゼネラルマネージャー兼強化部長には元サッカー日本代表の水野晃樹氏が就任し、捲土重来を目指す。