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日本でトップレベルの選手が集うJ1リーグのクラブでは、さまざまな理由からピッチに立つことができない選手も多々いる。そんな選手が出場機会を求めてJ2のクラブへ行った途端に活躍するケースは少なくない。そこで今回は、J1からJ2への移籍で改めて自身の価値を証明している選手を紹介する。※データは12月5日時点の『transfermarkt』を参照、スタッツは『jleague.co』を参照。
DF: 住吉ジェラニレショーン(清水エスパルス)
【写真:Getty Images】
生年月日:1997年10月5日
前所属クラブ:サンフレッチェ広島
2024リーグ戦成績:31試合4得点1アシスト
住吉ジェラニレショーンは、大学卒業後の2020年に水戸ホーリーホックでプロキャリアをスタートさせた。J2でインパクトを残し、2021シーズン途中にサンフレッチェ広島に加入。しかし、J1上位クラブでは出場機会に恵まれず、2024シーズンは期限付き移籍で清水エスパルスに加入した。
京都サンガF.C.に引き抜かれた鈴木義宜の後釜を務めた住吉は、すぐにチームにフィット。182cmとセンターバックとしては小柄ながらも、圧倒的なフィジカルの強さで相手FWを封じ込めた。さらに、スピードを活かしたカバーリングも的確で、清水の最終ラインに安定感をもたらした。
攻撃面では、第9節のヴァンフォーレ甲府戦で後半アディショナルタイムに先制点を挙げるなど、大事な局面で存在感を示している。第36節の栃木SC戦ではセットプレーから決勝弾を決めた。この試合の勝利で清水は3年ぶりのJ1昇格を決めただけに、ファンにとって忘れられない一撃になったに違いない。
特筆すべきは、住吉が得点またはアシストを記録した試合で清水が全て勝利を収めている点だ。攻守両面での活躍が、J2優勝に大きく貢献したことは間違いない。
J1昇格を果たした清水にとって、住吉は手放せない主力選手の一人だ。ファンは残留を願っているはずで、クラブは完全移籍での獲得を目指している可能性が高い。
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