MF:清武弘嗣(きよたけ・ひろし)
生年月日:1989年11月12日
今季所属クラブ:セレッソ大阪→サガン鳥栖(期限付き移籍)
今季リーグ戦成績:16試合1ゴール1アシスト
日本代表として活躍した清武弘嗣は、今季限りでセレッソ大阪を退団することになった。今月19日にクラブ公式サイトが発表している。
大分トリニータでプロサッカー選手の一員となった清武は、2010年にC大阪へ加入した。当初は負傷によって安定した出場機会を確保できずにいたが、シーズン中盤には定位置を確保。右サイドからの崩しの起点として活躍し、加入1年目はリーグ戦25試合に出場した。
2012年には、ドイツ1部のニュルンベルクに完全移籍を果たし、ステップアップに成功。ここで2シーズンを過ごした後、2014年に同国のハノーファー、2016年にはスペイン1部のセビージャに移籍した。
その後、2017年に古巣であるC大阪に復帰した清武は、怪我に苦しめられながらも、左サイドハーフやトップ下のポジションで躍動。2020年には自身最多となるリーグ戦8ゴールを奪うなど、攻撃面で別格の輝きを放った。欧州で磨いた質の高いパス、ドリブル、チャンスメイクはチームの攻撃に変化と彩りをもたらした。
しかし、昨季は一転して苦しいシーズンを過ごすことになる。開幕直前に負傷した清武は、リーグ戦にほとんど絡めずシーズンを終えた。怪我が多く、稼働率の低い選手をチームの戦力として計算するのは難しい。C大阪在籍8年目(通算11年目)となる今季、清武はサガン鳥栖へ期限付き移籍することを決断した。
今年7月に加入した鳥栖では、リーグ戦10試合に出場した。限られた出場時間のなかで1ゴール1アシストの活躍を残したが、チームをJ1残留に導くことはできなかった。
シーズン終了後、C大阪が今季限りで清武との契約が満了となることを発表。清武は来季に向けて新天地を探すことになる。元日本代表にして、欧州トップレベルでのプレー経験も豊富な35歳は、次の移籍先にどこを選ぶのだろうか。