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今季の明治安田J1リーグは既に終了しており、ここからはオフの期間となる。各クラブは来季を見据えて、本格的に戦力の補強に動き出している。そのなかで複数クラブによる争奪戦に発展しやすいのが、今季で契約満了となり、フリーで獲得できる選手たちだ。そこで今回は、今季限りでチームを退団することが決定している実力者を紹介する。
※情報は12月20日時点。スタッツはデータサイト『Transfermarkt』を参照
FW/MF:菅大輝(すが・だいき)
生年月日:1998年9月10日
今季所属クラブ:北海道コンサドーレ札幌
今季リーグ戦成績:34試合1ゴール1アシスト
サッカー日本代表に招集された経験をもつ実力者は、今季限りで所属クラブとの契約が満了となっている。
現在26歳の菅大輝は北海道コンサドーレ札幌の下部組織出身。2016年に2種登録選手としてトップチームの活動に参加して以来、今季まで札幌でプレーし続けてきた生え抜き選手である。
最大の長所は推進力だ。豊富な運動量と力強いドリブルでサイドを駆け上がり、ボックス内に質の高いクロスを供給する。
札幌の3バックにおいて、菅は長らく左ウイングバックのファーストチョイスだった。今季も主力としてリーグ戦34試合に出場。これにより、J1リーグでは通算250試合出場という大台に達している。
また、同選手は日本代表でプレーした経験もある。国内組を中心に招集された2019年のE-1選手権では1試合に出場し、1ゴールの活躍を残した。
アカデミー時代から続いてきた菅と札幌の旅だが、残念ながら今季限りで終了となることが決定している。
札幌は来季、J2で戦うことが決まっており、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督の退任も発表された。新体制に向けて準備を進めていく中で、クラブは今月7日に菅との契約満了を発表している。
菅は幼い頃からプレーしてきたチームとの別れに際し、公式サイトを通して「小学4年生からお世話になったチームを離れるのは悲しいですが、こうなったのは自分の実力、結果不足だと思っています。ただここまで成長できたのは、このチームにいたからだと思ってます」とコメント。名残惜しさや悔しさをにじませた。
代表経験のある菅をフリー獲得できるとなれば、他クラブが放っておくはずがないだろう。「菅キャノン」と呼ばれる豪快なミドルシュートは来季どのクラブの武器となるだろうか。