2位:エンソ・フェルナンデス(アルゼンチン代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:2001年1月17日
移籍先:ベンフィカ(ポルトガル)→チェルシー(イングランド)
移籍日:2023年1月31日
移籍金:1億2100万ユーロ(約193.6億円)
2位には、2023年冬にベンフィカからチェルシーに移籍したエンソ・フェルナンデスがランクインした。
リーベル・プレートの下部組織出身の同選手は、2021年夏に期限付き移籍から復帰すると瞬く間にブレイク。2022年夏にクラブレコードの4425万ユーロ(約70.8億円)でベンフィカに引き抜かれると、同年11月から行われたFIFAワールドカップ(W杯)カタールでアルゼンチン代表の優勝に大きく貢献し、世界的に知名度を高めていた。
そんな若き実力者に対して強い関心を示したのがチェルシーだ。W杯後では最初の移籍市場となった2023年冬の移籍市場でエンソにアプローチを仕掛けると、ベンフィカが設定していた契約解除金をわずかに上回る1億2100万ユーロ(約193.6億円)の移籍金を支払って、ビッグクラブとの争奪戦を制した。なお、この移籍金は英国史上最高額である。
しかし、彼が本来持ち合わせている能力と比較をすると、なかなか新天地では実力を発揮することができなかった。チェルシー移籍からの半年間は、プレミアリーグを12位でフィニッシュしたチームの調子の悪さもあって満足のいくプレーができず、2年目の2023/24シーズンは鼠径ヘルニアに苦しみながらの強行出場が続いていたこともあって、シーズン終盤はコンディションを落としていた。
チェルシーで3季目を迎えた今季は、彼のチェルシーのキャリアではベストなシーズンを過ごしていると言って良いだろう。開幕前にフランス人選手への差別的な発言で批判を浴びたが、ピッチ内ではリーダーシップ溢れるプレーで奮闘。以前は課題だった得点に直結するプレーの精度も上がっており、すでに昨季を上回る得点関与数を記録と、安定したパフォーマンスを披露することができている。