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コラム 21時間前

はっきり言おう。もはやマンUにラッシュフォードは必要ない。すでに我慢の限界、擁護できない移籍示唆発言【コラム】

シリーズ:コラム text by 内藤秀明 photo by Getty Images

マンチェスター・ユナイテッド最新ニュース

マーカス・ラッシュフォード、今までありがとう。遅すぎるくらいだがお別れの時だ。「個人的には、新しい挑戦と次のステップに備える準備ができていると思う」と本人も語ったことが、英国人記者へンリー・ウィンターのXのポストで明らかになった。マンチェスター・ユナイテッドと、現在の10番との蜜月の時代は終わりを迎えつつあるようだ。このニュースを受けて、マンチェスター・ユナイテッドファンの筆者はラッシュフォードに対して大きな怒りを感じている。(文:内藤秀明)

衝撃だったラッシュフォードという男

マーカス・ラッシュフォード
【写真:Getty Images】

 マンチェスター・ユナイテッドのエース、いや正確に言うなら元エースと既に言っていいのかもしれないが、いずれにしてもマーカス・ラッシュフォードは今年で27歳になる。

 ユナイテッドのアカデミー出身のイングランド代表FWは、トップチームに昇格して以降、通算426試合に出場して138得点を決めている。振り返れば、デビューは鮮烈だった。

 15/16シーズン、UEFAヨーロッパリーグ(EL)のFCミッティラン戦でトップチームデビューを果たすと、いきなり2ゴールを記録して5-1での快勝に貢献。直後のアーセナルとのリーグ戦でも2ゴールを決めて、チームに3-2での勝利をもたらした。

 その後も対強豪で圧倒的な得点力を見せつけている。スタッツサイト『transfermarkt』によると、最も得点を決めた対戦相手はレスターで8点だが、2番目に多いのはリバプールで7点、その次はマンチェスター・シティとチェルシーとアーセナルが同点で6点だ。

 特にエリック・テン・ハフ政権1年目である22/23シーズン後半戦のパフォーマンスは圧巻で、驚異的な突破力でチャンスの起点になっただけでなく、年間30ゴールを記録するなど、カラバオカップ優勝とUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得(リーグ3位)という好成績を後押しした。この成績を良いとしていることこそが、近年の苦しみを際立たせているが、今はさておこう。

 他にも、貧困による子供の食糧難問題を解決するために寄付活動等を行うなど、社会派な一面も見せてきた。コロナ禍に行った英国内の子供たちへの貧困問題への活動は特に評価され、2020年に大英帝国勲章を受賞した点についてはファンにとっても誇りだと言っていいだろう。

 しかし、マンチェスター・ユナイテッドのファンである筆者は、沢山の感動をもらった感謝の気持ちと同じくらいのフラストレーションを彼に抱いてきた。

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