32位:鹿児島ユナイテッドFC
【写真:Getty Images】
本拠地:白波スタジアム
収容可能人数:12,606人
平均入場者数:6,596人
2024シーズンのJリーグ観客数ランキングで32位に入ったのは、健闘虚しく1シーズンでJ3降格に陥ってしまった鹿児島ユナイテッドFCだ。クラブ史上2度目のJ2挑戦となった今季、ファンは愛するクラブの残留を願いながら声援を送り続けた。
シーズン開幕直後、鹿児島は上々の戦いぶりを披露していた。本拠地『白波スタジアム』にて行われたホームゲームで2連勝を飾ると、両試合後にはJ1昇格プレーオフ(PO)圏内目前の7位まで順位を上げる。
だが、3月20日の明治安田J2リーグ第5節・大分トリニータ戦を0-3で落としたことをきっかけに6試合勝利から遠ざかるなど、チームは急減速(2分4敗)。16位まで一気に順位を下げてしまった。
5月11日の第15節・清水エスパルス戦(● 0-4)後には、ついにJ3自動降格圏内の18位に転落。指揮官が大島康明監督から浅野哲也監督に替わっても状況が大きく好転することはなく、10月27日に行われた第36節のV・ファーレン長崎戦を1-4で落として18位以下が確定し、無念のJ3降格となった。
次第にJ2残留の芽がなくなっていく中、白波スタを埋める観客数はシーズンが進むにつれて増えていった。8月24日の第28節・清水戦(● 0-1)では今季初の1万人超えを記録(10,406人)。9月15日の第31節・ロアッソ熊本戦でも、清水戦の観客数にはあと一歩及ばなかったものの、10,277人の観客が試合を観戦した。鹿児島のファンが苦境に立つクラブを支えようとスタジアムに駆けつけたことが、大入りの入場者に繋がった。
最後までピッチ上へパワーを送り続けたファンと共に、鹿児島は来季1年でのJ2返り咲きを狙う。