34位:ロアッソ熊本
【写真:Getty Images】
本拠地:えがお健康スタジアム
収容可能人数:30,275人
平均入場者数:6,177人
2024シーズンのJリーグ観客数ランキングで34位に入ったのは、明治安田J3リーグ降格の危機を乗り越えたロアッソ熊本だ。J2リーグの最終順位は12位と決して高くなかったが、本拠地『えがお健康スタジアム』で数多くのファンが愛するクラブを応援し続けた1年となった。
今季の熊本は、1年間を通して苦しい時を過ごす方が多かった。シーズン開幕当初からなかなか成績が向上せずに下位へ低迷。それでも何とか低空状態での飛行を続けていたが、5月6日に行われた第14節・水戸ホーリーホック戦を0-2で落としたことにより、ついにJ3自動降格圏内の18位に転落してしまう。
それでも、ファンは苦境に陥るクラブを辛抱強く支え続けた。スタジアムの一角をクラブカラーのRosso Redに染め、力の限り声を張り上げて選手たちを鼓舞した。10月6日の第34節・徳島ヴォルティス戦(● 1-2)では、今季最多となる15,502人の観客が来場。直近の試合まで、J2では2012シーズン以来となる4連勝を飾っていたこともあり、スタジアムには数多くの熊本ファンが押し寄せた。
また、徳島戦はJ1昇格プレーオフ(PO)進出の可能性を残せるかどうかが懸かった試合でもあった。J3降格の悪夢がちらつくシーズンを送った熊本は、J1昇格を懸けたサバイバル決戦を見据えるまでに状況を好転させていたのだ。
12位・熊本と13位・徳島が激突した一戦は徳島に軍配が上がったものの、スタジアムに駆けつけた熊本ファンはJ1昇格PO進出を夢見ることができるシチュエーションを存分に楽しんだに違いない。
現在、シーズンを終えてオフに入った熊本の選手たちは、来季のJ1昇格に向けて英気を養いつつも虎視眈々と爪を研いでいる。