36位:徳島ヴォルティス
【写真:Getty Images】
本拠地:鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム
収容可能人数:17,924人
平均入場者数:6,054人
2024シーズンのJリーグ観客数ランキングで36位に入ったのは、大苦戦を強いられた序盤戦から見事な復活を果たして、明治安田J2リーグを8位でフィニッシュした徳島ヴォルティスだ。
今季序盤戦の徳島は危機的な状況に陥っていた。リーグ戦はシーズン開幕からの10試合でわずか1勝(2分7敗)。3月31日には吉田達磨監督の解任が発表され、同時に岡田明彦強化本部長も辞任する混迷ぶりだった。
そんなクラブの迷走ぶりを象徴するかのように、本拠地『鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム』を訪れるファンの数も低迷。3月20日の第5節・レノファ山口FC戦(● 1-2)では4,000人台を下回った(3,934人)。
だが、吉田前監督の跡を引き継いだ増田功作監督の下、徳島は次第に上昇気流に乗っていく。4月20日の第11節・藤枝MYFC戦(〇 1-0)の結果によって最下位を脱出し18位に浮上。5月3日の第13節・愛媛FC戦を0-0で引き分けたことで17位となり、J3自動降格圏を脱出した。シーズンが進むにつれて順位はさらに上がり、徳島は序盤戦には想像もできなかった8位の座を確保して2024年を終えた。
ファンはクラブの「支え所」を熟知していたようだ。鳴門大塚が今季最多の入場者数を記録したのは、J3自動降格圏を抜け出した愛媛戦。同試合が4年ぶりの開催となる徳島と愛媛の“四国ダービー”だったことも影響したが、長年愛するクラブを支えるファンは復活の機運が高まり始めていたチームを激励する絶好のタイミングだと捉えたのかもしれない。
12,227人の観客が詰めかけたスタジアムには、数多くの徳島ファンが声援を送る姿が見られた。