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選手が定められた期間に他クラブへ移籍する制度である「レンタル（期限付き）移籍」。2024シーズンのJリーグでは、数多くの選手がレンタル移籍で新天地を求めた。なかには加入後すぐに貴重な戦力となってチームに貢献している選手も存在する。今回は、レンタル先で存分に実力を発揮したJリーガーを紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照。スタッツは『jleague.co』を参照。
FW：荒木遼太郎（あらき・りょうたろう）
【写真：Getty Images】
生年月日：2002年1月29日
保有元クラブ：鹿島アントラーズ
レンタル先クラブ：FC東京（レンタル期間：2024年2月～2025年1月）
2024リーグ戦成績：29試合7得点3アシスト
荒木遼太郎は、東福岡高等学校を卒業し、2020年に鹿島アントラーズに加入してプロとしてのキャリアを始めた。
高卒ルーキーの1年目にJ1で26試合に出場し、2年目には36試合で10得点7アシストを記録。Jリーグのベストヤングプレーヤー賞を受賞し、鹿島の未来を担う選手として期待された。
しかし、2022シーズン以降は負傷も重なり、出場機会が減少。2024シーズンは心機一転、FC東京へ期限付き移籍した。
すると荒木はセレッソ大阪との開幕戦で2得点を挙げ、鮮烈なスタートを切った。その後も第6節までに5得点を記録し、U-23サッカー日本代表としてパリオリンピック（パリ五輪）にも出場。デビュー当時の輝きを取り戻した。
その後、得点ペースが落ちたのは気がかりだが、バイタルエリアで見せるセンスあふれるボールタッチは際立っており、たびたびFC東京の攻撃に違いを生み出した。
荒木を保有する鹿島の2024シーズンは、エースである鈴木優磨に頼る攻撃が多く、単調な場面が目立った。それだけに、荒木は攻撃のアクセントを加えられる存在として期待できる。
しかし、まだ若い荒木には海外移籍という道も残されているだろう。FC東京にとっても鹿島にとっても活躍は喜ばしいはずだが、自クラブに残すハードルはさらに高まったのかもしれない。
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