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日本でトップレベルの選手が集うJ1リーグのクラブでは、さまざまな理由からピッチに立つことができない選手も多々いる。そんな選手が出場機会を求めてJ2のクラブへ行った途端に活躍するケースは少なくない。そこで今回は、J1からJ2への移籍で改めて自身の価値を証明している選手を紹介する。※データは12月5日時点の『transfermarkt』を参照、スタッツは『jleague.co』を参照。
MF:相良竜之介(ベガルタ仙台)
【写真:Getty Images】
生年月日:2002年8月17日
前所属クラブ:サガン鳥栖
2024リーグ戦成績:36試合9得点3アシスト
相良竜之介はサガン鳥栖の下部組織で育ち、2021年にトップチーム昇格を果たした。しかし、鳥栖では出場機会に恵まれず、2023シーズンに期限付き移籍でベガルタ仙台へ加入。J2で18試合に出場し3得点を記録した。
今シーズンからは完全移籍で仙台に加入し、リーグ戦36試合で9得点3アシストと飛躍的な成績を残した。
相良の武器は、左サイドからのカットインと右足でのシュート。特に得意とする位置は、かつて元イタリア代表FWアレッサンドロ・デル・ピエロが愛用した「デル・ピエロ・ゾーン」に重なることから、「相良ゾーン」と称されるようになった。この技術は、相手にとって非常に厄介な脅威となっている。
さらに、シーズン終盤の第35節・横浜FC戦では、右からのクロスに左足のダイレクトボレーで合わせてゴールを奪い、得意とする右足以外でもゴールを狙えることを証明した。
一方で、シーズン途中にはスタメンから外れる時期もあった。しかし、横浜FC戦をきっかけに再びスタメンに返り咲き、その後も重要な試合で存在感を発揮した。J1昇格プレーオフ準決勝のV・ファーレン長崎戦では、PKを獲得するなどチームの勝利に大きく貢献した。
2023シーズンの3得点から、今季は9得点と、得点数を大幅に伸ばした相良は、まだ22歳と若く、そのポテンシャルはJ1でも通用する可能性を秘めている。プロキャリアのスタートでは苦しんだものの、ここにきて大きく成長を遂げており、今後のさらなる飛躍に期待が集まる。
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