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コラム 1か月前

松井大輔のドリブルの先にはいつも…。稀代のドリブラーが持つ「人と繋がる能力」。引退試合から伝わったもの【コラム】

シリーズ:コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

本田圭佑が明かした裏話「どういう意味やねん」

 右サイドでボールを持った松井氏は、左足でゴール前にクロスを上げる。ゴール前でフリーだった本田圭佑はトラップして左足で押し込んだ。カメルーン代表戦で本田が決めたゴールとほぼ同じ時間に、ほぼ同じゴールが決まった。

 
「最初、あのシーンを再現するのを知らず…。大ちゃん(松井氏)がボールを持った時に周りが『ファー行け』って言うから『どういう意味やねん』と思いながら、2、3秒ぐらいの時間差で気づいた」(本田)

 カメルーン代表戦のゴールは、本田にとっても強く印象に残っているゴールだった。「自分にとって一番大きかったですし、結果的に大ちゃんのアシストだったということにかんしては本当に感謝しないといけない」と述べる。

 後半は現役Fリーガーの礒貝飛那大や浅野蓮、元プロ野球選手の内川聖一氏や西岡剛氏、アーティストのナオトインティライミやHAN-KUN(湘南乃風)など、他業種、他競技の著名人やアスリートが出場。これまで松井氏と関わった多くの人たちが、冬晴れの三ツ沢で貴重な時間を過ごした。

 試合の締めくくりに場内が沸いた。吉田沙保里氏が香川真司にペナルティーエリア内でレスリング流のタックルをお見舞いし、「JAPAN FRIENDS」がPKを獲得。キッカーを務めたのは駒野友一氏だった。

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