ずさんだったマンチェスター・シティの守備
一方のマンチェスター・シティは最終ラインに怪我人が多発しており、この試合に向けてはナタン・アケとマヌエル・アカンジがメンバー外に。ジョン・ストーンズはベンチにこそ入ったが、先発出場できるコンディションではなく、リコ・ルイスもクリスタル・パレス戦で2枚のイエローカードを受けたことによるの退場処分のため今節は出場できなかったことから、左サイドバックには本職が中盤のマテウス・ヌネスが起用された。
この急造4バックは相手の攻撃に耐えられるほど盤石なものではなかった。
マンチェスター・ユナイテッドの得点シーンは、1点目がヌネスのバックパスミスからのPK献上。2点目はヌネスと左センターバックで起用されたヨシュコ・グバルディオルの間でマークの受け渡しができなかったことと、GKエデルソンが飛び出してカバーできなかった2つのミスが重なった。
貧弱だったのは最終ラインの守備だけではない。前線からのプレスもほとんど機能しておらず、特にリサンドロ・マルティネスに対してはほとんど制限をかけることができなかった。
アルゼンチン代表DFのプレス耐性が高いこともあるが、パス成功率98%(60/61)とロングパス成功率85%(6/7)は自由にプレーさせすぎだろう。ディアロの決勝点も制限がないフリーのリサンドロ・マルティネスのフィードから生まれており、マンチェスター・シティからすると、出し手と受け手の両方に対する対応が曖昧だったところからやられるべくしてやられたと言える。