明暗分かれた最終ラインの安定感
その「差」とは守備の安定感だ。試合を通して、ディフェンス面のクオリティを示し続けたマンチェスター・ユナイテッドに対して、マンチェスター・シティの守備は組織性のない“ずさん”なものだった。
マンチェスター・ユナイテッドは、この試合に向けてマーカス・ラッシュフォードとアレハンドロ・ガルナチョの両名がメンバー外に。2列目のレギュラー候補が2人いなくなったことで、これまでの試合では[3-4-2-1]の右ウイングバックで出場していたディアロが一列前に入り、3バックの一角で出場していたノゼア・マズラウィがスライドする形で右WBのポジションに起用された。
モロッコ代表DFが抜けた3バックには、ベンチスタートが多かったハリー・マグワイアが先発に抜擢されている。このイングランド代表DFを3バックの中央に置き、左にリサンドロ・マルティネス、右にマタイス・デ・リフトという形で試合をスタートさせた。
結果論ではあるが、アモリム体制では初の同時起用となったこの3バックの人選が勝利を手繰り寄せた。