13位:清水エスパルス
本拠地:IAIスタジアム日本平
収容可能人数:1万9594人
平均入場者数:1万7750人
2024シーズンのJ2リーグで優勝を成し遂げた清水エスパルスは、観客動員数でも大きな成功を収めた。1試合平均観客数は1万7750人を記録し、J2トップの動員数を達成。J1クラブにも引けを取らない人気ぶりを示したシーズンとなった。
2023シーズン、清水はJ1昇格プレーオフで涙を呑んだが、Jリーグ創設時から参戦する「オリジナル10」の人気クラブとしての存在感は健在だった。
しかし、シーズン序盤は観客動員が伸び悩み、第8節の徳島ヴォルティス戦では9520人の観客数を記録。これは、今シーズン唯一1万人を下回った試合である。
状況が一変したのは第9節以降だ。清水がJ2の首位に立つと、ホームゲームの観客動員も安定して1万人を超え続けるようになった。特に注目を集めたのが、国立競技場で開催された第33節の2位横浜FCとの天王山だ。この試合には、J2史上最多となる5万5598人の観客が詰めかけ、スタジアムは異様な熱気に包まれた。
この試合がシーズンの平均観客数を押し上げたことは事実だが、昨シーズンも国立競技場での試合(ジェフユナイテッド千葉戦)があったことを考慮すると、1試合平均観客数1万4393人を記録した2023シーズンを大きく上回る結果となったと言えるだろう。
リーグ優勝が現実味を帯びたシーズン終盤、清水はラスト3試合のホームゲームでいずれも1万8000人を超える観客を動員した。収容可能人数1万9594人のIAIスタジアム日本平は、オレンジのユニフォームをまとったファンで埋め尽くされ、本拠地は熱気に満ちた雰囲気となった。
J2で最多の観客動員を誇った清水は、ピッチの上でも圧倒的な強さを見せた。リーグ戦のホームゲーム成績は15勝3分1敗と好調をキープ。観客の熱量はJ1クラブにも匹敵するものであり、この勢いをJ1でも持続させたいところだ。