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激闘の末ドロー決着…10人のリバプールが難敵フラムに大苦戦! チームを救ったD・ジョタの劇的弾【プレミアリーグ第16節】

text by 編集部 photo by Getty Images

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リバプールに所属するFWディオゴ・ジョタ

【写真:Getty Images】

アンフィールドで激闘がまた一つ…

 プレミアリーグ第16節、リバプール対フラムの一戦がアンフィールドで行われた。今季リーグ戦でまだ負けが1つしかないリバプールは、負傷離脱から戻ってきたGKアリソン・ベッカーが先発に復帰。一方のフラムはDFアントニー・ロビンソン、FWハリー・ウィルソンらおなじみの面々が先発した。

 

 トッテナム及びアーセナルと引き分け、ブライトンを破った好調のフラム。首位を走るリバプールはホームで迎え撃つも、試合を動かしたのはアウェイチームの方だった。

 前半11分、左サイドにボールが展開されると、左サイドバックのDFアントニー・ロビンソンが猛然とオーバーラップ。ふわりとしたクロスを供給すると、逆サイドに流れたボールにMFアンドレアス・ペレイラが見事なダイビングボレーを合わせ、フラムが先制に成功する。

 まさかの先手を取られたリバプールは、さらなる苦境に立たされる。前半17分、ディフェンスラインの裏を狙ったロングボールを処理しようとしたDFアンドリュー・ロバートソンの後ろ向きのタッチが大きくなると、相手ウイングのH・ウィルソンが反応。一歩先に出てボールを奪ったところでロバートソンが足をかけてしまい、DOGSOで一発退場となってしまう。

 10人となってしまったリバプールだが、フラーフェンベルフやMFドミニク・ショボスライ、そしてディフェンス陣の運動量でなんとか数的不利をカバー。フラムは、ロビンソンのオーバーラップからクロスというパターンで何度も襲い掛かるも、ホームチームも負けじとFWコーディ・ガクポ、FWルイス・ディアス、そしてFWモハメド・サラーのフロントスリーのクオリティで、幾度かチャンスシーンを作りだすことにも成功。緊迫した展開が続く中、0-1で前半が終了する。

 すると後半開始早々の47分、得意のカウンターで相手を押し込むと、サラーがペナルティエリア右手前でボールを受け、インスイングのアーリークロスを供給。フラムのディフェンスラインを越す見事なクロスに、逆ウイングのガクポが飛び込む。鮮やかなダイビングヘッドがゴールネットに突き刺さり、10人のリバプールが同点とした。

 しかし、フラムは反撃に成功。76分、ロビンソンが今度はインナーラップでセンターバックの背後を取り、ポケットに侵入すると、グラウンダーのクロスに途中出場のFWロドリゴ・ムニスが合わせて勝ち越しゴールを奪取する。たまらずリバプールはDFトレント・アレクサンダー=アーノルドに代えて負傷離脱から復帰したFWディオゴ・ジョタを投入。L・ディアス、ガクポに代わって入ったFWダルウィン・ヌニェス、ジョタ、サラーの4トップを形成して、攻勢を強めていく。

 試合はこれで終わらなかった。86分、縦パスを受けたヌニェスが反転し、ペナルティエリア中央のジョタにパス。少し浮いたボールをコントロールすると、シュートフェイントを混ぜた左足のタッチでボールを右にもっていき、シュート。28歳のポルトガル代表が、復帰戦でチームを救う大仕事を成し遂げた。

 10人のリバプールの劇的同点弾が決まり、アンフィールドの雰囲気は最高潮。9分間のアディショナルタイムの猛攻に、11人のフラムがなんとか耐えきる展開となるが、試合は動かず2-2で終了。勝ち点1を分け合うこととなったが、両チームの底力が正面からぶつかり合う素晴らしい一戦となった。

 なお、リバプールの日本代表MF遠藤航はベンチ入りしたものの、この試合の出場機会はなかった。

【得点者】
11分 0-1 アンドレアス・ペレイラ(フラム)
47分 1-1 コーディ・ガクポ(リバプール)
76分 1-2 ロドリゴ・ムニス(フラム)
86分 2-2 ディオゴ・ジョタ(リバプール)

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【了】

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