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日本でトップレベルの選手が集うJ1リーグのクラブでは、さまざまな理由からピッチに立つことができない選手も多々いる。そんな選手が出場機会を求めてJ2のクラブへ行った途端に活躍するケースは少なくない。そこで今回は、J1からJ2への移籍で改めて自身の価値を証明している選手を紹介する。※データは12月5日時点の『transfermarkt』を参照、スタッツは『jleague.co』を参照。
FW:佐藤大樹(ブラウブリッツ秋田)
【写真:Getty Images】
生年月日:1999年4月23日
前所属クラブ:FC町田ゼルビア
2024リーグ戦成績:36試合6得点3アシスト
佐藤大樹は北海道コンサドーレ札幌の育成組織出身だが、トップチーム昇格は果たせず、法政大学で経験を積んだのち、2022年にFC町田ゼルビアでプロキャリアをスタートさせた。
プロ1年目はJ2で8試合に出場したものの得点はなく、2023年5月にY.S.C.C.横浜へ育成型期限付き移籍で加入すると、J3で26試合7得点と結果を残した。今シーズンはブラウブリッツ秋田に期限付き移籍で加入し、さらに成長を遂げた。
佐藤はシーズン序盤からゴールを量産し、第9節までに4得点を記録。左足のキックは彼の最大の武器で、精度と威力を兼ね備え、遠距離からでもゴールを狙える点が特徴だ。
シュート精度の高さはデータにも表れており、42本のシュート数(チーム3位)のうち枠内シュートは18本(チームトップ)と、効率の良さが光る。
その後の得点数が伸びていないことは気になるところかもしれないが、こちらは起用法によるものだ。シーズン途中から左サイドハーフ起用がメインになったことで、ゴールに直結するプレーよりもサイドで攻撃の起点になるプレーが多くなった。
それでも佐藤は、得点とアシストに加え、ドリブルとクロスの回数でチームトップの数字を記録。秋田の攻撃を牽引する存在として、重要な役割を果たした。
10位フィニッシュの秋田は、今季のJ2総得点が36と、リーグ16位の得点力に留まったものの、守備力を武器とするチームの中で佐藤が多くの得点に絡んだことは、攻撃面での彼の価値を示している。来シーズンの去就が注目される選手だ。
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