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コラム 7日前

小川航基のヘディングは全身の重さが乗っている。専門家が解説、身体の「しなり」を利用したバネの重要性【動作分析コラム】

シリーズ:動作分析コラム text by 三浦哲哉 photo by Getty Images

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 FIFAワールドカップ(W杯)26・アジア最終予選の11月シリーズでは2試合ともに先発出場を果たした小川航基。そんな小川の最大の武器であるヘディングには、ある身体動作の特徴がある。上半身の「しなり」や「捻り」をうまく利用したそのヘディングを、これまでに小川が決めてきたゴールを振り返りながら解説する。(文:三浦哲哉)

プロフィール

三浦哲哉(みうら・てつや)
1980年4月25日生まれ、岩手県出身。理学療法士、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー。順天堂大学、専門学校社会医学技術学院卒。整形外科クリニックでの理学療法士業務と並行して、サッカーを中心にトレーナー活動を経験。タマリバクラブ(ラグビー、2005〜08年)、慶應義塾体育会ソッカー部(10〜20年)、全日本大学選抜(13〜15年)、ユニバーシアード男子日本代表(15年)でトレーナーを務め、その経験を活かして『サッカーフィジカルのプレーモデル』(2024年)を著した。

小川航基のヘディングは「しなり」や「捻り」をうまく利用している

小川航基
【写真:Getty Images】

 強く正確なヘディングをするためには、上半身では背骨や肋骨の「しなり」や「捻り」を上手く利用し、全身を連動させてボールインパクトの瞬間に身体の重さを乗せる必要があります。

 トップレベルの選手ほど技術が洗練されているため、バネ感のある綺麗なフォームでのヘディングになります。あまりヘディングをしているイメージのないリオネル・メッシやネイマールも、ヘディングのゴールシーンの映像を見ると身体をしなやかに使ってドンっと強いボールを放つことが出来ています。

 186cmの長身を生かした小川航基の打点の高いヘディングは、現在の日本代表における大きな武器であり、彼のストロングポイントの一つと言えるでしょう。

 ヘディングで2得点を記録した、11月19日に行われた北中米ワールドカップ(W杯)・アジア最終予選の中国代表戦でのプレーを用いて解説していきます。

 伊東純也の右サイドからのクロスから生まれた小川の2得点目のゴールは、上半身の「しなり」を使ったお手本のようなフォームのヘディングシュートです。

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