「困難に人は感謝するようになる。なぜなら…」
しかし、ヴェローナへのレンタル移籍を経て、ユーヴェに復帰した1年後の2019年夏には、エヴァートンに2750万ユーロ(約44億円)であっさりと売却されてしまう。20/21シーズンにレンタル移籍したパリ・サンジェルマン(PSG)では、リーグ戦でキャリアハイの13得点をマーク。キリアン・エンバペの27得点に次ぐチーム2位の成績を残すが、スター軍団のチームから関心を示されることはなかった。
エヴァートンでは、PSGの1年を挟み、2シーズンでプレーしたものの、輝かしい功績を残すことはできず、まさかのユーヴェ復帰となる。2800万ユーロ(約44億8000万円)での買い取りが義務付けられた2年間のレンタル移籍だった。
ところが、買い取りオプションが行使された復帰3年目の昨シーズンは、不発に終わり、シーズン終了後、1300万ユーロ(約20億8000万円)に500万ユーロ(約8億円)のボーナスが支払われる契約で、フィオレンティーナに放出された。
「もっとできるとは思っていたよ。それに、最後の1年は不運が続き、ケガもあって冷静さを失ってしまった。当時は本当に厳しかった。でも、後になってみると、その困難に人は感謝するようになる。なぜなら、もし同じようなことが再び起こった時に、どのように対応すべきか学ぶことができるからだ。
昨シーズンは自分にとって学びの一年だった。そして今、フィレンツェでコンディションは良い。みんなが自分を大切にしてくれて、自分もみんなを大切に思っている」と不振を極めた1年を過ごしたが、あくまで前向きに考えていることを強調している。