4位:ガンバ大阪
本拠地:パナソニックスタジアム吹田
収容可能人数:3万9694人
平均入場者数:2万6096人
ガンバ大阪は、2024シーズンのJ1リーグで1試合平均入場者数が2万6096人で、2023シーズンの2万3273人から大幅に上昇した。
観客動員が増加した最大の要因は、ガンバ大阪が昨シーズンの不振から一転し、良いシーズンを過ごしたからだろう。第7節終了時点では12位に低迷したが、その後は調子を上げ、第15節以降は常に5位以内を維持し、最終順位は4位だった。
2023シーズンは16位に沈み、J2降格の危機にも直面していたことを考えると、ファンの関心が回復し、スタジアムへの足も軽くなったのだろう。
観客動員の安定ぶりは、1万人台の試合数にも表れている。2023シーズンは1万人台の試合が5回あったが、2024シーズンはわずか3試合に減少した。その3試合も、第6節の京都サンガF.C.戦(1万6763人)、第25節のFC東京戦(1万9298人)、第35節の名古屋グランパス戦(1万6021人)であり、いずれも平日開催の試合だった。平日の試合は観客動員が難しいことが多いが、週末や祝日を中心に観客数は堅調に推移した。
さらに、2023シーズンでは2試合しかなかった3万人超えの試合が、2024シーズンは5試合に増加した。中でも注目は、第12節のセレッソ大阪との大阪ダービーで3万4458人を動員し、ライバル対決の熱気がスタジアムを包んだ。
さらに、最終節のサンフレッチェ広島戦ではシーズン最多の3万4653人が入場。広島が優勝を争っていたことも影響したと考えられるが、ガンバ側もシーズン最終戦を見届けようとする多くのファンが詰めかけた。
2019年に記録した1試合平均観客数2万7708人というクラブレコードには届かなかったものの、2024シーズンの1試合平均2万6096人はクラブ史上2位の記録だ。観客数の増加は、チームの成績回復とリンクしているのは明らかで、十分な成果を得たシーズンと言えるだろう。