9位:ヴィッセル神戸
本拠地:ノエビアスタジアム神戸
収容可能人数:2万9913人
平均入場者数:2万1811人
ノエビアスタジアム神戸(ノエスタ)を本拠地とするヴィッセル神戸は、明治安田J1リーグ連覇を達成したが、1試合平均観客数は2万1811人にとどまり、昨シーズンの2万2553人を下回った。
今シーズン、最も多くの観客を集めたのは、国立競技場で開催された第18節の川崎フロンターレ戦で、4万9541人を動員した。昨シーズンも国立開催のホームゲームが1試合あったため、この数字が昨シーズンとの差を生んだわけではない。
観客動員数に関して気になるのは、シーズン後半の観客数の減少だ。第18節までのホームゲームで観客数が2万人を下回ったのは2試合のみだったが、第20節以降は5試合も2万人を割り込んだ。後半戦では空席が目立つ試合が増え、盛り上がりに欠けた印象を与えた。
最終節の湘南ベルマーレ戦は2万7444人を動員し、ノエスタでの最多動員数を記録したが、それ以前のホームゲーム5試合では、2万人を超えたのは第32節の浦和レッズ戦のみだった。連覇を争うチームとしては、やや物足りなさが残る結果と言える。
その理由の一つとして考えられるのは、ホームゲームの成績だ。神戸はノエスタでの戦績が10勝4分け5敗で、リーグ4位。アウェイゲームの方が成績が良かった。そのため、ファンの応援が報われにくいホームゲームが続いたことが、観客動員の減少につながったのかもしれない。
それでも、アンドレス・イニエスタのような世界的なスター選手がいなくなった中で平均観客数が2万人を超えたのは評価に値する。ビッグネームに頼らず、クラブそのものが支持を集めつつあると考えることもできる。
収容可能人数2万9913人のノエビアスタジアムは、ほとんどの試合で空席が少なく、熱気ある雰囲気が保たれている。