3位:浦和レッズ対アルビレックス新潟(埼玉スタジアム2002)
【写真:Getty Images】
観客数:55,184人
開催日:12月8日(第38節)
第37節を終え、浦和レッズが誇るストライカー・興梠慎三の現役生活は残り1試合となった。最終節の埼玉スタジアム2002には興梠の浦和でのプレーを振り返る展示ブースが用意され、この偉大な選手を送り出そうと多くのサポーターが詰めかけ、観客数は55,184人となった。
一方で、アルビレックス新潟にも負けられない理由があった。第37節終了時点で降格圏と勝ち点差が3の苦しい状況に陥っていたのだ。もし敗戦すれば、他会場の結果次第ではJ2降格もあり得る中、リーグ戦では2006年以来勝利がないほど大の苦手としている浦和との試合を迎えた。
試合はホームの大声援を受け、浦和がボールを支配する展開。それでも、新潟は小島亨介の好セーブもあってゴールラインを割らせず、試合は膠着状態となった。
62分に興梠がピッチを去る際には、両チームが花道を作り、スタジアムは大きな拍手に包まれた。その後もスコアは動かず、0-0で試合は終了。新潟は辛うじて勝ち点1を持ち帰り、自力でJ1残留を決めることに成功した。