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今季の明治安田J1リーグは、先日行われた第38節をもって全日程が終了した。近年稀に見る混戦状態が続いた今季を振り返ると、前評判を覆して躍進したチームもあれば、期待を裏切って低迷したチームもあった。そこで今回は、今季のJ1で残念ながらサポーターを失望させてしまったクラブを紹介する。
※スタッツはデータサイト『Transfermarkt』を参照。情報は12月10日時点。
浦和レッズ
最終順位:13位
監督:ペア・マティアス・ヘグモ→マチェイ・スコルジャ
2024シーズンの浦和レッズは期待外れ感が否めない。大型補強を行ったにも関わらず、今季は無冠に終わっている。
浦和にとって、今季は是が非でもリーグ優勝を手にしたいシーズンであったはずだ。それは浦和の補強から強く伝わってきた。
日本国内のクラブから前田直輝や渡邊凌磨、チアゴ・サンタナらリーグ有数の実力者たちを獲得。さらにスウェーデンからサミュエル・グスタフソン、ベルギーから松尾祐介、トルコから中島翔哉、そしてイタリアからオラ・ソルバッケンらがチームに加入した。
ペア・マティアス・ヘグモ新体制ということもあって未知の部分も大きかったが、チームにはそれを上回る期待感があった。移籍市場での積極的な動きを見て、浦和を今季のリーグ優勝候補に予想した人も多いだろう。
しかしながら、その豪華絢爛な補強に対し、実際のチームの成績は全く見合っていない。
チームは開幕から低調な滑り出しとなり、5月には公式戦6試合未勝利を記録。主力の負傷離脱や移籍によって生まれた穴を埋めきれなかったヘグモ監督は8月に解任されている。
その後、昨季指揮をとったマチェイ・スコルジャが監督復帰を果たしたが、あるべき順位に導けたわけではない。失点だけでなく得点力が減少し、一時はJ1残留争いに巻き込まれた。浦和は最終的にリーグ13位フィニッシュとなっている。
思い描いたシナリオを大きく狂わせたのは、チームの野戦病院化と夏の主力の退団だ。これらが無ければ、もう少し安定感のある戦いができたのではないか。
ただ、どのような過程があれどサポーターとしてはいただけない結果であることは間違いない。来季の王座奪還へ向けてプレッシャーは高まっている。