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コラム 1週間前

リバプール、遠藤航に迫る決断のとき。移籍か残留か…。はたまた第3の選択肢も!? 「試す価値は十分にある」【コラム】

シリーズ:コラム text by 内藤秀明 photo by Getty Images

移籍ならクラブとの親和性が重要。筆者おすすめクラブのスタイルとは

 イプスウィッチのキーラン・マッケナ監督はオーレ・グンナー・スールシャール政権のユナイテッドでアシスタントコーチを務めたことのある人物だ。この時期のユナイテッドを改めて振り返ると、柔軟な守備戦術で強豪相手にカウンターで勝つ試合が多く、これらは今思うとマッケナの影響だったのだろう。

 現在38歳とまだまだ若いが、イプスウィッチを2年連続で昇格させて、3部から一気にプレミアリーグに導いた実績もある。攻撃面はともかく守備面では器用な遠藤とイプスウィッチのサッカーは相性はいいだろうし、日本代表MFとしても得るものがありそうだ。戦力的にも出場機会を得られる可能性が高い。

 ただし、今シーズン降格する可能性があるため、完全移籍ではお勧めできない。一応、筆者は残留を予想しているが、リスクはリスクだ。ただ良いチームなので、ローンならアリな選択だろう。

 一方のフラムはマルコ・シウバ監督の元、強度の高いサッカーで上位進出を狙っているクラブだ。しかも今夏には守備職人の大型MFジョアン・パリーニャがバイエルン・ミュンヘンに移籍した。代わりに195cmと同じく大型のノルウェー代表MFサンデル・ベルゲを獲得したが、彼は前任者ほど守備特化型のタイプではない。そういう意味では体格こそ違うものの、パリーニャと同じ役割を任せることが出来る遠藤の居場所はあるはずだ。

 戦術的にもロングボールを多用する上に、中央でのインターセプトを戦術の要としているクラブなので、親和性も間違いない。イプスウィッチよりはスタメン争いは熾烈だが、スタメンになれるチャンスは十分ある。

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