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Jリーグ 2週間前

ジュビロ磐田、上原力也が求める“J1基準”の土台。一体感はある、あとは「もう一個、高い次元」を要求し合えるか【コラム】

シリーズ:コラム text by 河治良幸 photo by Getty Images

山田大記が感じる上原力也の成長

 山田は長く、磐田をチームリーダーとして引っ張ってきた存在だが、こうして降格してしまったシーズンでもポジティブなところとして、周囲のリーダーシップが芽生えてきていることを伝えると「すごく感じてます、僕自身も。(上原)力也とか、もうチーム全体を見れてるし、それは個々のメンタリティも含めて、チーム全体、ゲームで起こっていることを俯瞰して見れている選手なので。本当にたくましいなと思いながら、成長を見てました」と回答した。

 磐田にとって、間違いなく厳しい局面を迎えている中で、チームの軸をになっていく存在が必要になってくる。山田も名指しするように、その一人がアカデミー育ちで、ベガルタ仙台に期限付き移籍していた2021シーズンをまたぎ、磐田で8シーズンを過ごしている上原力也だ。

 昨年のJ1昇格の立役者の一人であり、J1クラブからのオファーも伝えられたが、磐田に残って戦うことを決意。開幕戦から中盤の主軸として支えたが、夏場にコンディションを崩して、終盤戦は3-4で敗れた第36節のガンバ大阪戦と、最後の鳥栖戦、2試合しかスタメンで出ることができなかった。タラレバは禁物だが、記者目線で見ても、上原がフルシーズン戦えなかったことは磐田にとって痛かった。

 鳥栖戦の敗因に関して上原はこう振り返った。

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