「そんなチームであってはならない」来季にかける思い
「練習の時から色々な声をかけてくださって、自分が上手くいかない時も、すぐに声をかけてくれるのは、その2人でした。一番周りが見えている人たちだと感じますし、自分のためじゃなくチームのために動いている印象が強いので、それが自分たちに教えてくれたものだと思っています」
試合終盤も浦和は効果的なパスを刺し込めず、外回しになることでテンポが上がらない。攻撃面での迫力不足を解消できないまま試合終了のホイッスルを聞き、スコアレスのまま勝ち点1を分け合う結果となった。
一時は残留争いに巻き込まれ、残り3試合でJ1残留を確定させたが、後半戦の目標とした一桁順位には届かず13位で終えた。
今シーズン、リーグ戦32試合に出場し、チームの軸となった安居だが「残留争いをしていましたが、このチームは、そんなチームであってはならないと思っています。昨シーズンは試合数が多い中での4位。今シーズン、試合数が少ない中での残留争いは深刻な状況だと思う」と危機感をあらわにすると、「不甲斐ない結果だと思っています。来シーズンは試合数が増えますが、それを言い訳にせず、リーグ優勝を目指したいと思います」と意気込んだ。
試合を作るのは中盤であり、そこが機能しなければ当然優勝争いには加われず、目指すべき方向にも進めない。
来シーズンは、この悔しさを糧に前へのベクトルをピッチで示し、ゲームをコントロールするリーダーとしてプレーする安居に期待をしたい。
(取材・文:石田達也)
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