「ただパスをしているだけ」ハーフタイムに興梠慎三から受けた指摘
「いいところまでは持っていけますが、最後のところでゴール前に飛び込んだり、シュートを打つまでがいけていない印象でした。もう少し積極的に打ってもよかったんじゃないかなと思います。
クロスを使ったり、ミドルシュートを打ったり、そういうものを増やさないと、ただパスをしているだけみたいな感じになってしまう」
安居はアクションが足りなかったことを反省点に挙げた。ハーフタイムになると、安居は興梠と好機演出のための擦り合わせをする。
「慎三さんが『もっとクロス上げていい、と。足元、足元ではなく、ワンタッチでの動きを出さないと、こっちも入りづらい』というのもあったので、そこは気にしてはいました」
その中で53分に浦和にビッグチャンスが生まれる。相手陣地中央で興梠がルーズボールを拾い最終ラインの裏へパスを送ると、原口元気が飛び出し右足を振るも相手キーパーにセーブされる。こぼれ球に反応した前田直輝がペナルティーエリア手前から左足でシュートを打つが、新潟ディフェンス陣のスライディングブロックに阻まれる。
そして63分、交代ボードに30の数字が浮かぶと試合は一時中断。両チームが花道を作り、J1通算526試合出場、史上2位のJ1通算168得点を挙げた興梠を拍手で送り出した。
また80分に交代カードを切った浦和は宇賀神を現役最後のピッチへ。短い時間ながらも浦和の一時代を築いてきた2人と共に埼玉スタジアム2002でプレーできたことに対し、安居は感謝の意を込めた。