「一番上手い」安居海渡がうなった興梠慎三のスキル
ホームの声援に後押しされ、浦和がボールを握って前進。攻撃時にはボックス内で人数をかけるシーンも見えていた。
16分には、関根貴大のスルーパスに反応した興梠が斜めの動き出しからペナルティーエリア内でボールを収める。結果的にシュートを打ち切れずに終わったが、安居は「慎三さんは、相手を背負うシーンが多いと思うのですが、そこで取られない。ボールタッチの上手さというか、チームのフォワードの中で一番上手いんじゃないかなと思うくらい上手なので、とりあえず(ボールを)付けられるという感覚はあります」とベテランエースの強みを語った。
前からハメに出る浦和に対し、新潟はミドルゾーンで引いて構えながらコンパクトにしてブロックを組む。本来は丁寧なビルドアップからボールをつなぐスタイルだが、それをかなぐり捨て、J1残留のため勝ち点奪取を狙いリスクの排除を徹底していた印象だ。
その後も攻から守への切り替えの速い浦和がゲームをコントロール。奪いにいけば必ずマイボールにするほど、ボールの回収やカウンター潰しなど効果的な場面も多く、ほぼ前半は新潟陣内でプレーした。
ただ裏に抜ける動きはなく、最後のアイデアと崩しの部分でスローダウンし、中々、シュートシーンまで持ち込めずスコアレスのまま前半を終えた。