相手が話す「今日の広島はなんかちょっと違った」
「今日の広島はなんかちょっと違った。もっと球際が激しくて、ガンガン来るようなイメージだったんですけど、そうでもなくて、すごいやりやすかった」と21歳のFW坂本一彩も語るように、連戦のためか、どこか推進力や勢いが足りなかった。
すると13分、ガンバは右CKから、その坂本がいち早く先制点をゲット。広島は瞬く間に窮地に立たされる。
「サッカーは先制点が非常に大事。点を取らなきゃ勝てないし、点を取られれば負ける。単純ですけど、そこに尽きると思います」と佐々木も語っていたが、勝負の分かれ目となった1点目を先に取られてしまったのは痛かった。
攻めあぐねる広島を尻目に、神戸は前半のうちからゴールを重ね、前半終了時点では2-0。これで逆転タイトルは遠のいたが、最後まで奇跡を信じて戦うしかない。ミヒャエル・スキッベ監督も後半の早い時間帯にパシエンシアと中島を投入。攻撃のギアを上げていく。
その采配も奏功し、70分には東俊希の左クロスから加藤陸次樹が同点弾を奪ったかと思われたが、VARでオフサイドと判定されノーゴール。これも含めて運がなかった。