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Jリーグ 2週間前

「お前には岡山でJ1へ昇格してほしい」ファジアーノ岡山、木村太哉が胸に刻み続けてきた先輩たちの思い「ようやく」【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

背番号をルーキー時代の「27」に戻した理由とは?

 今シーズンへ臨むにあたって、背番号を「19」からルーキー時代の「27」に戻した。サッカーのキャリアをさかのぼっていけば、小学生のときにサッカーをはじめた東京都の江戸川フレンドリーで、初めて手にした背番号が「27」だった。自身の原点に帰る思いを込めたと木村は仙台戦後に明かしている。

「プロになったルーキー時代だけでなく、サッカーそのものをはじめたときの気持ちや、あるいはサッカーが楽しかったころに立ち返って今シーズンを戦いたい、という気持ちで戻しました」

 全42試合に出場した2021シーズンを戦ったチームメイトで、今シーズンも岡山に所属している選手はDF阿部海大やGK金山隼樹らごく数人しかいない。東福岡高から加入して7シーズン目の阿部も昨シーズンはブラウブリッツ秋田へ期限付き移籍し、36歳の金山は今シーズンの出場がなしに終わった。

 悲願のJ1昇格へ向けて、岡山は絶えず新陳代謝を繰り返してきた。昨オフに13人もの選手が新たに加入しただけだく、今夏にもFW一美和成やMF神谷優太らのJ1経験者も加わった。

「真面目かつひたむきに、どんな状況でもあきらめずに全力で戦うのがファジアーノ岡山のよさであり、そこはメンバーが代わってもしっかりと継続されてきた。かつて所属した選手たちが伝え続けてきたからこそ、いまもチームのスタイルになっているし、僕自身もそれを伝えなきゃいけない立場になってきたと思う」

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