ザルツブルク(オーストリア)
【写真:Getty Images】
監督:ペピン・ラインダース
リーグ成績:6勝5分4敗(5位)
昨シーズンにオーストリア・ブンデスリーガでの連覇が「10」でストップしたザルツブルクは、シーズン終了後にゲルハルト・ストルバー監督が退任。その後任として、昨季までユルゲン・クロップの副官を務めていたペピン・ラインダースが新監督に就任した。
リバプールで恩師と共に黄金時代を築いた“名参謀”がトップチームの監督を務めるのは、NECナイメヘンの指揮官として引き抜かれた2017/18シーズンの後半戦以来。しかし、一度目の監督挑戦は、チームを1部昇格に導くことができずシーズン終了後に解任となり、半年でリバプールへと復帰をしていた。
NECナイメヘンで苦戦をした時と同じように、ラインダースは今季のザルツブルクで苦しんでいる。2022/23シーズンまで国内リーグ10連覇を成し遂げていたチームは、第16節終了時点で6勝5分4敗の5位。首位と13ポイント差をつけられており、優勝争いから大きく後れを取っている。
特に直近はリーグ戦6試合未勝利と、昨季までのザルツブルクでは考えられないほどに勝ち星から遠ざかっている。予選を勝ち上がって出場しているUEFAチャンピオンズリーグ(CL)でも良い成績を残せておらず、フェイエノールトにこそ3-1の勝利を収めたが、それ以外の4試合はすべて大差をつけられての完封負けを喫した。
国内リーグの王座奪還が至上命題のチームにおいて、これだけ負けが込む現状は厳しいと言わざるを得ない。クラブとしては近日中に指揮官を解任して、再起を図る可能性も十分にあるだろう。