DF:長友佑都(ながとも・ゆうと)
【写真:Getty Images】
生年月日:1986年9月12日
所属クラブ:FC東京
長友佑都にとっての2024年は、消化不良の1年だったかもしれない。継続的に森保ジャパンに招集されたものの、ピッチに立つ機会が一度もなかったからだ。
FIFAワールドカップカタール2022以降、長友は代表活動から遠ざかっていた。大ベテランの左SB(サイドバック)に再びスポットライトが当たったのは、今年3月。FIFAワールドカップ26・アジア2次予選を戦う森保ジャパンに約1年3ヶ月ぶりとなる招集を受け、電撃復帰を果たしたのだ。
だが、ここから長友にとって難しい時期が続いた。3月21日に『国立競技場』で行われたアジア2次予選第3節の北朝鮮代表戦(〇 1-0)ではベンチ入りしたものの、以降は招集を受けるもなかなか出場機会が訪れない。アジア最終予選に突入しても状況は変わらず、6試合ベンチ外が続いたまま2024年を終えた。
歴代最多となるワールドカップ通算15試合出場の記録を持つ長友が、日本代表の長い歴史の中でも傑出した才能の持ち主であることは疑いようがない。監督が誰になろうとも、長友は実力でポジションを勝ち取ってきた。
だが「6試合ベンチ外」という現実が、長友の日本代表でのキャリア終焉を予感させるのもまた事実。FC東京でのプレーぶりを見ても、全盛期の圧倒的なスタミナや走力といった長所が薄れていっている。
長友も現在38歳。20代の頃と同じようなプレーを期待することは難しい。日本代表の歴史に輝かしい足跡を残してきたレジェンドが、来年も森保一監督から声を掛け続けられる保証はどこにもない。