ファジアーノ岡山、2度阻まれたJ1挑戦の夢
2009シーズンのJリーグ加盟以来、J2で16シーズンを過ごしてきたが、トップリーグに進出するための基盤は整いつつある。熱心で大規模なファン層、好立地のスタジアム、優れた育成システムを持つクラブであり、過去にもJ1昇格に近づいた経験がある。
2016年にはセレッソ大阪にプレーオフ決勝で敗れ、2022年には3位でシーズンを終えたものの、プレーオフ準決勝でモンテディオに0-3で敗北。そして、今年、そのリベンジを先週果たした彼らに、初のJ1参戦を掴む最大のチャンスが訪れている。
ホームアドバンテージがあることに加え、プレーオフの規定により引き分けでも勝ち上がれるという利点もある。さらに今季のレギュラーシーズンでは仙台に2戦2勝しており、5月にはアウェイで4-1、7月にはホームで2-0の勝利を収めている。しかし、準決勝で高順位の相手を打ち破った両チームが示したように、過去の成績はプレーオフには何の影響もない。
試合前に監督や選手が何を言うかは別として、これは他のどの試合とも違う90分間だ。シーズン全体の努力が1試合にかかるという独特のプレッシャーに対応できるかどうかが、この舞台で勝者と敗者を決める。来年のJ1に復帰したクラブがあるのか、新顔が加わるのか、結局のところ当日にどちらが力を発揮するか次第だ。
(文:ショーン・キャロル)
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