まったく異なる「J1昇格」が持つ意味
いずれも今季それぞれのクラブで13ゴールを挙げ、チームの得点王となっている。この2人はペナルティエリア周辺で絶妙なタイミングで現れ、動きの良さと冷静なフィニッシュでゴールを奪う術を9カ月間で磨き上げた。今週末、2人がこのフォームを再現できるかどうかが勝負を左右する鍵となるだろう。特に、岩渕が山形戦の52分に負傷交代した影響がどれほどかが気がかりだ。
両チームには多くの共通点がある一方、それぞれのクラブにとって昇格が持つ意味は大きく異なる。ベガルタ仙台は過去にJ1でプレーした経験があり、14年間のトップリーグ参戦でいくつもの印象深い記録を残している。
多くの人々が2011年の東日本大震災後、チームが見せた努力を記憶しているだろう。手倉森誠監督の下で翌シーズンには森保一監督率いるサンフレッチェ広島と優勝争いを繰り広げ、最終的には2位に甘んじたものの、日本中のファンを勇気づけた。
しかし、その後は中位を彷徨う存在となり、2021年に降格。それ以来、J2では2年続けてプレーオフ進出を逃したが、今こそ再びJ1に戻る時だと感じているはずだ。
一方、ファジアーノ岡山はまだJ1でのプレー経験がない。