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やはりレベルが違う!? J1→J2移籍で大活躍した選手10人。苦悩の末に輝きを取り戻した選手たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

MF:中村亮太朗(清水エスパルス)

清水エスパルスの中村亮太朗
【写真:Getty Images】

生年月日:1997年9月27日
前所属クラブ:鹿島アントラーズ
2024リーグ戦成績:36試合1得点4アシスト

 2020年にヴァンフォーレ甲府でプロキャリアを始めた中村亮太朗は、2年間J2で活躍したのち、鹿島アントラーズに加入した。

 しかし、J1の名門である鹿島では分厚い選手層に阻まれ、出場機会を十分に得られず、2023シーズン途中に期限付き移籍で甲府に復帰。今シーズンは清水エスパルスに期限付き移籍で加入した。

 今季J2で30試合に出場し、センスあふれるパスで攻撃のリズムを生み出した中村は、第31節のレノファ山口FC戦で自陣から正確なロングフィードを最前線に送り、矢島慎也の得点をアシストするなど、持ち味を存分に発揮した。

 また、ヘディングの感覚も特筆すべきものがある。第15節の鹿児島ユナイテッドFC戦でCKからゴールを決めた中村について、秋葉忠宏監督はクラブ公式サイトで「ゴール前への入り方や当て勘みたいなものがすごく良い選手。身長が180cmない中でのああいう感覚は遠藤航選手に似たような非常に良いセンスを持っていると思う」と称賛していた。

 このヘディングはシーズン終盤にも輝きを見せた。J1昇格を決めた第36節・栃木SC戦と、J2優勝を確定させた第37節・いわきFC戦でも、CKを中村がニアでフリックしたところから決勝点が生まれた。

 守備面での貢献度も際立つ。タックル数とインターセプト数はチームトップ、ブロック数も2位と、複数の守備指標で上位を記録しており、攻守両面での活躍が光った。

 来シーズン、3年ぶりのJ1に挑む清水は、まず中村を完全移籍で獲得することを目指しているのではないだろうか。攻守にわたり重要な戦力となる中村の今後の動向に注目だ。

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