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やはりレベルが違う!? J1→J2移籍で大活躍した選手10人。苦悩の末に輝きを取り戻した選手たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

DF:田中隼人(V・ファーレン長崎)

V・ファーレン長崎の田中隼人
【写真:Getty Images】

生年月日:2003年11月11日
前所属クラブ:柏レイソル
2024リーグ戦成績:38試合1得点2アシスト

 田中隼人は、柏レイソルの育成組織で育ち、2021年にトップチーム昇格を果たした。J1で定位置を獲得するには至らなかったものの、2024シーズンにV・ファーレン長崎へ期限付き移籍で加入し、新天地で大きな飛躍を遂げた。

 左足の正確なキックを武器とする田中は、最後方から長崎の攻撃の起点になった。柔らかいロングフィードを左右に展開するだけでなく、引いてきたFWの足元にビシッと鋭いパスをすることもできる。そうした武器を自慢に、すぐにレギュラーに定着し、2・3月の明治安田J2リーグ月間ヤングプレーヤー賞を受賞して好発進を切った。

 得点は今シーズン1ゴールにとどまったが、その価値は非常に大きい。7月以降、調子を落としていた長崎が迎えた第31節・いわきFC戦で、田中はセットプレーの混戦から決勝ゴールを奪取。このゴールがチームに8試合ぶりの勝利をもたらし、その後の勢いを取り戻すきっかけとなった。

 長崎は最終的にレギュラーシーズンを3位で終えたものの、J1昇格プレーオフ準決勝でベガルタ仙台に敗れ、昇格は叶わなかった。それでも、リーグ戦全試合に出場した田中にとっては、今シーズンが成長の一歩となったことは間違いない。ビルドアップができる左利きのセンターバックは世界的にも需要が高いだけに、今後のさらなる飛躍にも注目が集まる。

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