MF:遠藤航(日本代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1993年2月9日
所属クラブ:リバプール
今季リーグ成績:6試合0得点0アシスト
リバプールで2年目を迎えた遠藤航のプレータイムが大幅に減少している。
初年度の昨季はプレミアリーグで29試合(1720分)、公式戦で43試合(2758分)に出場していたが、今季はプレミアリーグ第13節終了時点でリーグ戦6試合(20分)、公式戦9試合(167分)と、あまり試合に絡むことができていない。
今夏にリバプールの監督に就任したアルネ・スロット監督は、昨季まで遠藤が出場機会を得ていたアンカーのポジションにライアン・フラーフェンベルフを起用している。この抜擢が今季の大成功の原動力となっており、中盤での高いプレス回避能力と推進力で安定感をもたらした。
現在のリバプールは急成長中のオランダ代表MFとアレクシス・マック・アリスター、ソボスライ・ドミニク、カーティス・ジョーンズの4人で中盤3枚の枠を回しており、遠藤は5つ目の選択肢に入ることができていない。
起用法を見ても日本代表MFがレギュラー候補ではないことは明らかだが、試合をクローズする役割においては指揮官から厚い信頼を得ている。特に前線からのプレスが弱まった展開になると重宝される傾向が強く、状況に応じて最終ラインの一角まで下がってクロスを跳ね返すなど、リードを守り切るための選択肢の一つになっている。
チームとしては経験豊富なクローザーは貴重な存在だが、この状況を遠藤自身がどのように考えているかで去就が変わってきそうだ。今夏にレアル・ソシエダからマルティン・スビメンディの獲得を目指すなど、彼のポジションはチームの補強ポイントの一つで、31歳という年齢的にも長期的な戦力としては考えていないだろう。
所属クラブがプレミアリーグ優勝の可能性がある中で、日本代表のキャプテンはどのような選択を下すのだろうか。