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Jリーグ 2か月前

「頬を引っ叩かれたような気持ちに」福岡将太は焦りや悔しさを整理して飛躍へ。心に留めるガンバ大阪指揮官の言葉【コラム】

シリーズ:コラム text by 高村美砂 photo by Getty Images

悔恨した天皇杯決勝のワンシーン「ゴールに鍵をかけるためにもっとできることがあった」

「あのシーンで掻き出すことができていたら、また1つ上のステージの選手になれたかもしれないけど、できなかったので。細かいディテールの部分はもっともっとやらなくちゃいけないと思っています」

 福岡が振り返るのは64分に神戸にゴールを許したシーンだ。武藤嘉紀のシュートにGK一森純がゴールマウスを飛び出して対応した瞬間、福岡はその後ろからカバーに入ったものの、結果的には武藤のシュートが自身の足に当たり、そのこぼれ球に詰めた宮代大聖に決勝点を決められている。

「神戸の佐々木大樹選手とシン(中谷)が競り合いになった時にもう少し近くにいてあげたら、陸(半田)をもう少し外に押し出せたのかもしれないし、もっと距離感が良ければ武藤選手がシュートを打った瞬間に、純くん(一森)ではなく僕が出られたかもしれない。また武藤選手のシュートも枠に飛んでいたわけではなかったので。ただ、ディフェンダーとしてはあそこであれをスルーするのはかなり難しいと考えても、触る限りはしっかり掻き出すくらいのプレーをすべきだったと思っています」

「これまでの試合を振り返っても、似たようなシーンでシンはしっかり掻き出していたことを思えば、センターバックを預かる一人として、ゴールに鍵をかけるためにもっとできることがあったんじゃないかと反省しました。あんなふうにミスが1つじゃなくて、2つ重なってしまうと失点につながってしまうのが決勝であり、J1リーグだと思うので。そこは今後の自分にしっかり活かしていかなくちゃいけないと思います」

 天皇杯決勝直後の新潟戦は、まさにその悔しさを自身に突きつけて臨んだ一戦だったと言える。オフを2日挟んで練習を再開した11月26日に、ポヤトス監督に掛けられた言葉も力に変えていた。

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