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「人生がかかっているなと…」松本山雅、安永玲央には最後まで自信があった。脳裏に焼きついた父・聡太郎の言葉とは【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

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 J2昇格プレーオフ(PO)が12月1日に行われ、J3リーグ4位の松本山雅と、5位の福島ユナイテッドが激突。サンプロアルウィンで行われたこの一戦は1-1のドローに終わったが、リーグ順位で上回る山雅がJ2昇格に王手をかけた。この試合のあと、安永玲央が父の言葉を振り返りながらチームの奮闘に言及した。(取材・文:元川悦子)

「山雅をJ2に復帰させたい」という思いで

松本山雅FC所属MF安永玲央
【写真:Getty Images】

 この日集まった観衆の数は1万2604人。スタジアム全体がJ1顔負けの凄まじい熱気に包まれ、松本山雅を力強く後押しした。これは大きなアドバンテージ以外の何物でもない。このホーム開催を引き寄せたのが、11月24日の最終節・アスルクラロ沼津戦で劇的なロスタイム決勝弾を決めた安永玲央である。

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 2000年11月生まれの安永はご存じの通り、元Jリーガーで、現在は解説者を務める安永聡太郎の長男。横浜FCユースで育ち、2019年に当時J2だったトップチームに昇格。当時は出場機会に恵まれず、2019年夏から半年間はJ3・カターレ富山へのレンタル移籍を経験したが、2020年の横浜FC復帰後は試合に出るようになり、2021年までの2シーズンはJ1で一定の実績を積み上げた。

 しかし、2022年になると再び出番が減り、同年夏にはJ2・水戸ホーリーホックへ。2023年も契約延長となっていたが、思うように活躍できずに苦しんでいた。そんな時、松本山雅の指揮を執る霜田正浩監督から直々にオファーが届き、「山雅をJ2に復帰させたい」と昨夏に加入を決断したのだ。

 それから1年半。安永はチームの絶対的中心になっているはずだったが、ジュビロ磐田で長年活躍してきた山本康裕が加入した影響もあって、今季は先発とベンチを行き来することになっていた。

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