MF：玉乃淳

生年月日：1984年6月19日
主な在籍クラブ：東京ヴェルディ、徳島ヴォルティス、横浜FC

　ヨーロッパの名門クラブでの育成組織で育った選手としては、現サッカー日本代表の久保建英が有名だが、それより前にスペインの名門で育ち、注目を集めた才能が玉乃淳だ。

　玉乃は東京ヴェルディのジュニアユースに在籍していた1999年、ナイキプレミアカップでの活躍が認められ、15歳でアトレティコ・マドリードの育成組織に迎えられた。

　当時のアトレティコ・マドリードの育成組織には元スペイン代表のフェルナンド・トーレスが在籍していたこともよく知られたエピソードで、玉乃は3シーズンにわたってスペインで修行を積んだ。しかし、外国人選手枠の問題もあり、Bチームに昇格することができず、2002年にヴェルディに復帰した。

　スペインから戻ってプロキャリアを始めた玉乃は、大きな期待を集めたが、結果としてはうまくいかなかった。司令塔として抜群のセンスを持ちながらも、プロとして戦う上でのフィジカルが十分ではなく、定位置確保に至らず。ヴェルディで4シーズンを戦い、J1・26試合出場2得点という低調な成績に終わった。

　その後、2006シーズンは徳島ヴォルティスでJ2で34試合に出場したものの、翌2007シーズンはJ1の横浜FCでリーグ戦6試合出場に留まった。2008年に徳島、2009年にザスパ草津（現ザスパ群馬）でプレーし、現役を引退した。