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Jリーグ 2か月前

ジュビロ磐田、平川怜の中で変わらぬ日本代表への思い。強烈な同世代や山田大記を見て感じること「そこが最大の課題」【コラム】

シリーズ:コラム text by 河治良幸 photo by Getty Images

久保建英や中村敬斗…。強烈な同世代から刺激

「もっとボールに関わって、ゴールまで繋げていくシーンが作れたと思いますし、チームが苦しい時間帯の時にもっと引き出してというプレーができれば良かった。やっぱりゴールとアシストというのは自分の中で求めてますし、そこで結果を出して勝利に貢献したい思いがあるので。そこをできるようにもっともっとプレーを良くしていきたい」

 そう語る平川にとっても、山田の存在というのは大きい。同じボランチでも、上原のように磐田のアカデミーから背中を見続けてきたわけではないが、クラブに加入して1年足らずという短い時間でも、学んできたことが多くあるという。

 そのことを聞くと平川は「自分も似たようなタイプだと思いますし、ああいうタイプの選手が生きていく上で大事なところを練習から見せてくれました」と答えてくれた。

「言葉でも、アドバイスをたくさんもらったので。これからの自分のサッカー人生に繋げられることをたくさん吸収できたと思います」

 2000年生まれの平川はFC東京のアカデミー時代から、同僚だった久保建英をはじめ中村敬斗、菅原由勢、瀬古歩夢など、綺羅星のごときタレントたちとともに、将来を嘱望されてきた。

 その一人である中村をして「本当にうまい」と言わしめる技術は誰の目にも明らかなものがあるが、チーム戦術のタスクをこなしながら、そこを発揮していくという部分で課題を抱えているのは確かだ。

 同世代では少し似た境遇にあった宮代大聖が、ヴィッセル神戸で天皇杯の決勝ゴールをあげるなど、苦労を乗り越えてJリーグで着実に結果を残していることも、平川には大きな刺激になっている。

 また、「そこの舞台を目指していくことは変わりない」と語る通り、日本代表で活躍するような選手になりたいという思いを平川は今も変わらず持っている。

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