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日本代表 13時間前

堂安律のシュートはGKの判断を一瞬迷わせる。「骨盤の回旋」の連動がもたらすキックの特徴とは?【動作分析コラム】

シリーズ:動作分析コラム text by 三浦哲哉 photo by Getty Images

軸足は固めるのではなく柔らかく。違う動作が生んだカットインシュート

 今季のブンデスリーガ第6節、ブレーメン戦での堂安のゴールも、同じ右サイドからカットインしてニアサイドへシュートした形です。ただし、このシーンは軸足の『膝を抜く』動きの質の高さが顕著に現れたゴールになります。

【動画 ブレーメン対フライブルク 堂安のゴール】

参照元:YouTube

 このシーンは、右サイドのタッチライン沿いから内側に切れ込む形でスピードに乗っています。ここからニアサイドにシュートを打つためには、踏み込んで地面反力をもらった後に助走の勢いを緩衝する必要がありますが、軸足は固めるのではなく『膝を抜いて』柔らかく使うことが要求されます。踏み込んだあとに上手く『膝を抜く』ことによって、股関節を支点としてすねが前に倒れていきながら膝が曲がる動きが出現します。

『膝を抜いて』軸足を深く曲げていくことで重心が下がっていきますが、その動きにあわせて『インパクトの直前で骨盤の回旋を止めて蹴り足を走らせる』形で内側にスイングすることで、身体の真下寄りにあるボールに上手くミートさせ、倒れ込みながらも身体の重さが乗った低い弾道のシュートを打つことが可能となっています。

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