小見洋太が挙げたベストゴール「僕が多少不利な状況のほうが、自分のよさが出やすい」
中でも自身のベストゴールに挙げたのは、今季公式戦初ゴールとなったJ1第17節・FC町田ゼルビア戦での先制点。自陣から始まったロングカウンターでハーフウェーライン付近までボールを運ぶと、味方に預けて、そのまま前方のスペースへフリーラン。するとルーズボールが、相手DFと自分の間に転がってきた。素早く先手を取り、相手を押しのけてマイボールにすると、そのままドリブルで前進して決めきった。「ああいう五分五分だったり、僕が多少不利な状況のほうが、自分のよさが出やすい」。足の速さと球際の強さを活かし、最後は冷静な駆け引きでゴール。まさに小見のよさが詰まった場面だった。
好調の最中、ケガで約2カ月離脱したのは不運だったが、復帰後、再び結果が出始めている。リーグ中断期間は全体練習後にクーパー走を行うなど、コンディションを高めるための努力を続けきた。「今はケガが明けてから、最高の状態」と小見。リーグ再開1週間前の23日に行われた、モンテディオ山形との練習試合(非公開)でも「自分のプレーを表現できた」と好調を維持している。
リーグ再開初戦で対戦するのは、J1で2番目に失点が少ないガンバ大阪。J1第2節で対戦した際は「終始、ガンバさんのゲームだった」と松橋力蔵監督が振り返ったように、相手に押し込まれる時間が続いてPKで失点。反撃に出ても、鉄壁の守備ブロックを破れなかった。
今節も、相手の守備組織が構築される前に、いかに攻めきるかがポイントになるだろう。「ボールを奪った瞬間、狙うところはチームで共有できている。攻守が切り替わる場面は常に狙っていきたい」と小見。また、相手にブロックを築かれたとしても「そういうときほど、仕掛けは増やしたい」と攻めの姿勢を持つ。