5位:大宮アルディージャ vs ツエーゲン金沢(NACK5スタジアム大宮)
【写真:Getty Images】
観客数:11,177人
開催日:8月17日(第24節)
やはり、夏の中断期間明けは集客面で有利なのかもしれない。
2024年の明治安田J3リーグ観客数ランキングで10位に入った「松本山雅FC vs SC相模原」に続き、リーグ再開初戦に臨んだ大宮アルディージャとツエーゲン金沢の一戦がトップ5入りを果たした。大宮の本拠地『NACK5スタジアム大宮』には11,177人が来場し、約3週間ぶりとなるJリーグの戦いに酔いしれた。
大宮のサポーター達にとって、この金沢戦は注目ポイントが目白押しだった。2位・FC今治に勝ち点「11」差をつけて首位に立ったまま中断期間に入ったチームが、約3週間でどれほどの戦術的な積み上げを行ってきたのか。
FWオリオラ・サンデー、FWファビアン・ゴンザレス、DF和田拓也といった新戦力がどのようなプレーを見せるのか。数多くの観客の目がピッチに注がれるなか、試合開始のホイッスルが鳴った。
前半開始直後の4分、いきなりスコアが動く。GK笠原昂史が前方へ大きく蹴り出すと、MF石川俊輝がラストパスを供給。フィニッシュしたのは新加入組のO・サンデーだった。加入後初戦でいきなり“一発回答”を示したナイジェリア人アタッカーは、66分にも相手GKが弾いたボールに詰め、この日自身2点目をゲット。チームの2-0勝利に大きく貢献した。
駆けつけたサポーター達に最高のプレゼントを送った大宮。O・サンデーの爆発は、チームに明るい未来が到来することを確信させるだけのインパクトがあったと言える。酷暑の中で成績を落とすどころか、むしろさらに加速していった大宮はJ2昇格とJ3優勝を決めて2024シーズンを終えた。