8位:松本山雅FC vs カターレ富山(サンプロ アルウィン)
【写真:Getty Images】
観客数:10,832人
開催日:4月28日(第11節)
数多くの観客がスタジアムに訪れるケースの1つが、順位が近いチーム同士の戦いだ。11位に位置する松本山雅FC(3勝4分3敗)と、9位につけるカターレ富山(3勝5分2敗)が激突した一戦では、松本の本拠地『サンプロ アルウィン』に10,832人もの観客が入った。
勝ち点「1」差の両者が火花を散らした試合は、前半を1-1で終える。迎えた後半、前に出たのはホームの松本だった。52分、相手GKがバウンドボールの処理にもたついたところを見逃さなかったFW浅川隼人が無人のゴールにシュートを流し込み、この日自身2点目をゲットする。
これで勢いに乗った松本は、72分にロングスローのこぼれ球に反応したDF佐相壱明が左足を一閃。鋭いダイレクトシュートがゴールネットを揺らした。松本は富山を3-1でねじ伏せ、今シーズン初の連勝を達成。3得点はこの時点におけるリーグ戦最多ゴールであり、スタジアムに駆けつけたサポーター達を喜ばせた。
熱狂的なことで知られる松本と富山のサポーターが作り出した雰囲気は、間違いなく両チームの選手たちを奮い立たせたはずだ。サッカー専用スタジアムの『サンプロ アルウィン』も、熱烈な空気感を生み出す“装置”として最高の働きをしていた。観客と選手が一体となった松本vs富山は、2024シーズンの中でも有数の好ゲームとなった。