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えぐい稼ぎ…。欧州日本人、高額年俸ランキング2位。コスパは最悪…。9億超えも、ピッチに立てない

シリーズ:年俸ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

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かつて、日本人選手の海外挑戦はそれ自体がある種のステータスとなっていた節もあった。だが、時代が移り変わり、もはや欧州クラブに所属する“だけ”では高い評価を得られず、「どれほどの活躍ができているか」が最も重視されるようになっている。そこで今回は、評価基準の一つとして、欧州日本人選手の最新年俸をランキング形式で紹介する。※推定年俸は『Capology』を、成績は『transfermarkt』を参照。

2位:冨安健洋(とみやす・たけひろ)

冨安健洋
【写真:Getty Images】

生年月日:1998年11月5日
所属クラブ:アーセナル(イングランド)
推定年俸:624万ユーロ(約9.9億円)
24/25リーグ戦成績:1試合0得点0アシスト

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 イングランドが誇る名門のアーセナルでプレーする冨安健洋が、欧州日本人選手の最新年俸ランキングで2位にランクインした。

 今では数多くの日本人DFが欧州で活躍しているが、なかでも冨安は高い評価と大きな期待を背負っている選手だ。度重なる負傷離脱で満足のいくプレー時間を得られない状況が続いているにも関わらず、アーセナルでは変わらず貴重な戦力とみなされている。

 10月28日、イギリスメディア『アスレティック』のアーセナル番記者であるアルト・デ・ロシェ記者は怪我がちな冨安の評価について「これまでの欠場歴にファンの懸念は募っているが、(ミケル・)アルテタの称賛は揺るがない」と、“ボス”から厚い信頼を寄せられている点を強調。「彼のクオリティに疑いの余地はない。アルテタも『彼のような選手はいない。守備に関しては私が見た中でおそらく最高の選手だ』と絶賛している」と続けた。

 推定年俸624万ユーロ(約9.9億円)というのも、クラブが冨安を依然として高く評価していることの証だろう。ただし、繰り返される負傷によってシーズンを通してフル稼働できていないのが現実である以上、どうしても稼働率を問題視されてしまうことは避けられない。

 デ・ロシェ記者もその点を指摘しているが、一方で「現行契約は2026年(6月30日)まであり、さらに1年間の延長オプションも付帯している。アーセナルは彼の将来をどのように扱うかについて柔軟な対応ができる」と主張。「アーセナルは彼のクオリティによる恩恵をこれからも受けられる」といった見解を示している。

 現在も膝の負傷により欠場が続いている冨安には、おそらく今後もアーセナルでのキャリア続行に疑問符を付ける声がつきまとうだろう。だが、デ・ロシェ記者が「短絡的にトミヤスを諦めるべきではない」と述べているように、完全復活にはそれなりの辛抱が必要だ。

 アーセナルでの4シーズン目を戦う25歳DFには、我慢強く待つだけの価値がある。

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