悪目立ちしたチェルシー戦からの変化
ライスは微妙なパフォーマンスに終わったチェルシー戦で、高い位置を取りたがるティンバーに代わって左サイドの低い位置にいることが多く、ボールを受けに下がってくる悪い癖も相まってビルドアップが停滞する要因となっていた。
71分に彼に代わりミケル・メリーノがピッチに入ると、このスペイン代表はライスと違って積極的に右サイドに動き、あらゆる局面で数的優位の状況を作り出して、チームの機能性を上げていた。
アルテタ監督はメリーノがみせた、「右サイドへのサポートの役割」をスポルティングCP戦でライスにも課したのだ。これによってアーセナルの攻撃における最大の強みである「マルティン・ウーデゴールとブカヨ・サカ+右SB」のポジションチェンジからなる流動性がより活きる形になった。