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見られるのはあと少し…。引退間近の大物Jリーガー5人。寂しい…。日本サッカー界を牽引してきたレジェンドたち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

MF:藤田直之

藤田直之
【写真:Getty Images】

生年月日:1987年6月22日(37歳)
所属クラブ:サガン鳥栖
今季リーグ戦成績:10試合0得点0アシスト

 元日本代表MF藤田直之をピッチ上で見ることができるのはあと少しだ。

 藤田といえば、「ロングスロー」が真っ先に思い浮かぶ人も多いはずだ。屈強なフィジカルを駆使した鋭いロングスローは彼の代名詞とも言うべきプレーであり、唯一無二の飛び道具は対戦チームにとってしばしば悩みの種になった。

 福岡大学出身の同選手は、2010年にサガン鳥栖に加入した。2010シーズンはリーグ戦32試合出場と加入初年度からコンスタントに出場を重ね、チームに不可欠な存在に成長。鳥栖がJ1初昇格を果たした2012シーズンからはキャプテンマークを巻き、2015年には追加招集という形で日本代表に選出された。

 その後、藤田はヴィッセル神戸(2016~2018シーズン)、セレッソ大阪(2019~2021シーズン)への在籍を経て、2022年に古巣である鳥栖に7年ぶりの復帰。かつて鳥栖のJ1初昇格、上位躍進、そしてJ1定着に大きく貢献した実力派MFの帰還に、多くのサポーターが喜んだはずだ。

 今季はここまで公式戦14試合に出場し、鳥栖での公式戦通算出場試合数を「279」まで伸ばしている。

 そんな藤田は11月14日に今季限りでの現役引退を発表しており、最終節・ジュビロ磐田戦後には引退セレモニーの開催が予定されている。今季は鳥栖にとって非常に苦しいものとなったが、レジェンドの最後の試合は勝利で飾りたい。

 鳥栖は既にJ2降格が決定しており、J1の舞台で戦い続けてきた記録には残念ながら今季で終止符を打つことになった。偉大な「背番号14」の後継者となる存在、すなわちチームをJ1に導く若手の台頭が求められている。

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